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♥40年前にもあったスマホに替わるものとは・・・

11月後半に入ろうという所だが、穏やかさを感じる今日この頃である。               

 

スマートフォンの売れ行きが好調のようで、各パーツメーカーなどは右肩上がりの実績らしい。

残念ながら管理人はまだ昔ながらの携帯を使用中だ。残念と表現したが、今の自分にとってそれ程の必要性と価値観はない。

それにしても携帯電話がこれほどまでに普及し、その性能は静止画・動画・インターネット・TV電話等々、驚くべき進化を遂げている。

現実的な話、携帯がなかった頃はこれにかかる費用はゼロ円だった。

それが今はどうだろう?

一世帯4人家族としてもほぼ全員が持ち、

スマートフォンならば一ヶ月一人1万円近いのではないだろうか?

省みれば家計の支出、NO1になっている??かも知れない。                                       

それで何を得られるのだろう?

情報取得とコミニュケーション・・・?、当然仕事で使用している方も多い事と思う。         

 

さて、今回の話題は「携帯電話」ではない。

「文通」という今の若い人達には、何それ?的な事を書いてみたい。

我々世代の若い(中学・高校時代)頃は、この文通こそが見ず知らずの人と文章で会話ができる、今のスマートフォンのような存在だったかも知れない。

中学一年の頃同クラスの女子から、ある男性アイドル歌手のポスターとかあったら譲ってくれるよう頼まれた。

たまたまあったので、その子に渡した。

別にただそれだけの事だったが、半月ほど経ったある日、突然見知らぬ人から手紙が届いた。

住所は九州の福岡県で、女子名だった。

何事だろう?と恐る恐る開封し見てみた。

封筒といい、便せんといい、女の子らしいかわいいものだった。

内容は自己紹介と、アイドル歌手のポスターをもらった事へのお礼、そしてもし良かったら文通して欲しい・・・・だった。

何も知らなかった自分は、早速クラスの子に確認したら、そういう事なのだと知らされた。

相手の子は、自分と同じ年だった。

中学一年にしては、大人びた文章構成、きれいな文字、便せんの使い方など・・・・、どれをとっても文通にかなり慣れている人だと思った。

別に迷う事もなく自分も文通に興味もあったし、相手の女子にも興味があった(どんな子だろう?文章から判断して、かなり頭のいい子だと思った)ので、とりあえず自己紹介と、文通しましょうと、返信した。

それから何と!!!、この子との文通は10年近くも続く。

中学・高校・社会人になってからも・・。

楽しかったですね~。

話題は尽きなかった。月に3回はやりとりをしていたように思う。

学生の頃は、たわいのない話が多かったが、部活や互いの好きな子の事とか、本当に感じるままに何でも話したし、話してくれた。

進学・就職なども随分真剣に語り合ったものだった。

自分の場合、農家なので遠い所へは就職出来ない・・・、こんな内容に対し、両親家族思いの優しい人などと(イヤイヤ??照れくさいコト)言ってくれた。

そうこうしているうち高校3年くらいで、互いに引かれ合っている事に気づく・・・・。

それは男女としての好意で、あからさまではなく、そういうニュアンスの言葉で表現し合った。

一度写真を送ってもらった。

怒られるかも知れないが、字のきれいな子は、あまりかわいい子がいないなどとそんな噂が流行していた中、この子は可愛かった。その写真は今も持っている。

自分の写真も要求されたが、何がって??、恥ずかしくて送れなかった。

でも同クラスの子から色々聞いていたようで、悪くはない印象のようだった。

この同クラスの女子とは、3年位で文通をやめたらしい。

こうして互いに高卒で就職し、今度は職場の様々な話題に切り替わって行った。

 

 

社会人になってからは、一度は東京あたりで会いたいと何度も思った。だが勇気がなく、言い出せなかった。

そして彼女から伝えられて来る内容は、今でも超一流食品メーカーに就職した経緯もあって、長期休暇(ゴールデンウィークなど)で行った海外旅行の話題などが多くなった。

当時の海外旅行は、本当に凄い事である。

かたや自分は、ゴールデンウィークなどなかったし、週休2日制でもなかった。

まして海外旅行・・・・???。

夢のまた夢だった。

大きく違いすぎる環境に段々ついて行けなくなり、「所詮住む世界が違うのかな~」という思いが強くなって行った。

ついには、彼女からの手紙に返す言葉が見つからなくなり、返事できなくなってしまった。

それでも送られて来る手紙には、どうした?何かあった?と心配の内容で一杯だった。

さすがにそれには、何でもない・・、仕事が忙しくて・・と返事したが、それが彼女への最後の手紙となった。                                             

 

その後彼女から一方通行の手紙が何通か届いたが、

いよいよ最後となった手紙に、大きな衝撃を受けた。

内容は、自分の事を心配している・・・、何かあったのなら伝えて欲しい・・、何があっても返事を待っていると・・・・。

そして、便せんではなく封筒の差し出し人側(裏)に、いつもの住所ではなく彼女の名前と、

「これに乗ってあなたのところへ行きたい・・・」と書いてあった。

郵便配達人が見ようと思えば見られる箇所に堂々と・・。

おそらく、これまで出した返事のない手紙は私が見ていない!と察したのかも知れない。

私には思いもつかない箇所への記入と、その勇気!!。                     

 

自分がついて行けないと感じた「住む世界が違う」などの思いは明らかに「ねたみ」だ。

返事のない手紙にさえも手を差し延べてくれた彼女の「やさしい心」に、自分の最低レベルの人間性がキズをつけてしまった・・・・。

この結末にはとても後悔しているし、できる事なら謝りたいと思っている・・・。   

 

 

「文通」をしたのは、後にも先にも彼女一人だけだ。

それまで文章を書いたりするのはとても苦手だった。

圧倒的なハイレベルの文章構成や言葉の選択、表現力など・・・彼女からは多くを学ばせてもらった。

今でも下手くそな文章ではあるが、彼女との10年がそのレベルを上げてくれたと感謝している。

こうして書いている文面の節々にも、無意識のうちに彼女のテクニックが使われているのに今更ながら気づく・・・・。

 

ニュースや旅番組などで「福岡」の地名が出てくると、よく彼女を思い出す。

どこかで今も元気に幸せに暮らしていて欲しいと心から願っている。

10年で彼女から頂いた手紙は、段ボール箱一杯になるほどだ。

こんな自分のために書いてくれてありがとう!。

新鮮で甘くほろ苦い、グレープフルーツのような思い出である。

 

もし、あの時もう少し自分が大人だったらキズつける事もなかったかも知れない。

さらには、違った人生があったとしたら・・・・。

彼女が私と一緒に太鼓メンバーで、婦人会で踊りを踊っていたかも・・・。

なんちゃって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

誰にもこのような思い出は、ごく普通にあると思う。

もちろん私の女房にも、あなたの奥様にもheart(o^-^o)heart

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