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★記念公演ストーリー 2「通天」への想い

ついに本番当日を迎えた。

朝8時に集合し、「直根神社」神殿にて参拝。

今日だけは、全メンバーの願いは一つ。「公演の成功」だ。

妙にみんなそわそわしているように見える。

成功祈願の御神酒をそれぞれいただく。

その後、この会の発足者、真坂市郎氏、茅野了吉氏、柴田俊英氏、をはじめ各メンバーのご先祖様のお墓参りをした。

何か見えない力が沸いてきたように感じたのは、自分だけだろうか?

その後、意を決したように全員公演会場に向かった。

前日課題「烈風」のセッションバージョンがみんな気にかかっている。

バンドのメンバーが揃ったところで、最終リハーサルとなった。

一フレーズづつ慎重に確認するかのように演奏が始まった。

見事にバンドと合致出来た。やっとみんなに笑顔が戻る・・・・。

午後2時30分開場だったが、すでに1時前にはちらほらお客さんが入り始めた。

場内アナウンスが入る頃には、ほぼ満員状態になっていた。

袢纏に着替え、ステージ上で出番を待つ。

さて、「通天」という公演オープニングの曲についてであるが、この曲は1回目公演でも演奏している。その時は完成したばかりだった。

私達を和太鼓の道へ導いてくれた、真坂市郎氏が公演前に他界された。どうしても見て貰いたかった人物である。あまりに突然の出来事に、私達は呆然としてしまった。

しかし、何としてでもこの恩師に報いたいと、自分が作曲した。最初の一打から最後まで全力で演奏するのが前提である。そういう力強い曲が恩師は好きだった。

こうした思いで平成6年に行った1回目公演を、つい昨日の事のように思い出す。

その意味をメンバーも良く理解しているので、曲が終わった後は、体力消耗でしばらくは動けない。

この曲は、この20年間、天国へ旅立った前ノ沢町内のみなさんへ贈る曲として、また、これまで支えていただいたみなさんへの感謝の気持ちとして選曲した。

「通天」の紹介が始まる。

得体の知れないプレッシャーがみんなを襲う。

不安と恐怖である。

それを少しでも分かち合おうと、全員で肩を組んだ。これまでにない光景である。

「怖いものは何もない!現役で有る限り最高のステージはない!今ある力を出せばそれでいい。それ以上もそれ以下もない。仲間を信じて頑張ろう!」と声をかける。

直根神社祭典の「長持ち唄」から入る。

時折、胸がいっぱいになるが、何とかもちこたえる。

後日談で、自分だけではなかったらしい。

伝統の前ノ沢太鼓から、いよいよ「通天」本来の曲へ入って行く。

今回追加した、大太鼓の掛け合いソロが見せどころだ。

完成度の高い仕上がりで、無事終了。

緞帳がしっかり下がるまでの時間が長く感じた。

みんなに笑みがこぼれた。

満足した内容だった証に、メンバー同士が握手を交わす。これも今までには、あまりない光景だ。

今回の記念公演の幕開けとして、恥ずかしくない演奏が出来たと思えた瞬間だった。

*「通天」の演奏模様を、写真でどうぞ!

 写真撮影は、柴田葵さん、村上光生さん、佐藤義仁さん、善力堂さんです。一生に残る思い出の瞬間をたくさん収めていただきました。ありがとうございます。

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