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■ 団体名称: 鳥海前ノ沢太鼓保存会                         ■ 所属団体: 全日本太鼓連盟、秋田県太鼓連盟                                        ■ 活動拠点: 秋田県由利本荘市鳥海町                          ■ 代表者名: 佐藤重典                                   ■ 演奏者数: 13名

鳥海前ノ沢太鼓の歴史  今から、およそ四百年前の天正年間に、領地知行状を豊臣秀吉から与えられた氏族、根井右兵衛正重(正重寺開基)は、かねてより深い関わりがあった信州の地より「諏訪神社」の分霊を勧請して現在の秋田県由利本荘市鳥海町の前ノ沢地区に「直根神社」を建立した。この例大祭のおりに奉納された「長持ち」の道中太鼓として始まったのが「前ノ沢太鼓」の源流であるとされ、別名「根井太鼓」とも言う。            
            
現在この例大祭は、毎年5月5日に行われ、前ノ沢町内の若衆、婦人会、子供会など老若男女を問わず総力をあげて、盛大に行われる。若衆が「長持ち」を担ぎ、軽快な道中太鼓は、子供会の男子が担当する。道中の要所では、婦人会の伝統ある「手踊り」が披露され、さらに彩りを添える。それは、わずか20戸の小さな集落とは思えない程のスケールである。しかし、ここにも過疎化の波が進行しており、あとに続く若者が少なくなっている。 
            
平成二年、国のコミュニティー助成事業の実施団体として、町の指定を受けたことを契機に国指定重要無形民族文化財である鳥海町の伝統芸能「本海番楽」の継承と、古今に響く「伝統太鼓」の継承そして、「創作太鼓」への取り組みに努めている。まさに和太鼓ブーム真っ盛りの頃で、素人団体にもかかわらず、各種イベント等への出演依頼が年間30を超えた時代だった。            
            
和太鼓とは思えぬハイテクニック、ビート感溢れる曲の選定、ステージに映える煌びやかな衣装など各団体が、我先にと導入した。もちろん、「前の沢太鼓」もいち早くその波に乗ったが、衣装だけは、「諏訪神社の紋」を背負っている事から、黒系の袢纏で通している。         
            
レパートリーは、オリジナル8曲を含む16曲で、これまでの主な活動として チャリティー公演の開催、秋田県太鼓フェスティバル、東北太鼓フェスティバルへの出場、2001年ワールドゲームズ「秋田大会」開会式アトラクションへの参加などがあります。
         
活動の拠点は、大半が「鳥海町」ですが、由利本荘市の誕生と共に、各種イベントへの参加もさせていただいております。

メンバーのほとんどが、この前ノ沢集落に住んでいるか、または出身者で構成されているのも大きな特徴です。特にそうでなければならない理由もありませんので、太鼓に興味をお持ちの方がおりましたら、是非遊びに来てください。メンバー募集中です。年齢や男女の制限等、一切ありません。お気軽にどうぞ!!

ご連絡先 TEL  0184-58-2061   佐藤重典  保存会代表まで

練習場所について少し触れたいと思います。当然多くの団体は、体育館や、やはりおおきな音が出ますので、民家を離れた場所を探しているのではないでしょうか?私達の場合、町内会館を使用させていただいておりますが、体育館のようなフロアもなければ、民家から離れてもいません。畳の上に太鼓をセットし、最大夜9時30分までの練習時間で行っております。「畳の上」の環境とは、畳にとって良いはずもなく、普通は許可されない所ですが、町内の皆さんのお陰で、こうして練習ができております。また、太鼓の大音響についても、がまんしていただいております。中には、アレンジを変えたり、新曲を手がけると、「いつもと違う曲をやっていたなあ」と嬉しい言葉をかけて下さる方もおります。

この「鳥海前ノ沢太鼓保存会」を発足当時から支えて下さった方々をご紹介いたします

「故 真坂市郎 氏」

当団体発足当時の「前ノ沢町内会長」。現在の「有限会社鳥海精機製作所」の初代社長(現 真坂彰宏氏)。地域消防の「分団長」等、数々の地域団体役員を精励され、当地に伝承されている「前ノ沢番楽」の舞手、笛の名手としても知られております。時代先取りの目で、常に情報をキャッチし、何事にも積極的に挑戦された方と思います。この保存会発足も、正に氏の案によるものでした。現在団体が所有の長胴太鼓の中5個、大2個を氏のポケットマネーで購入されました。何もわからない私達を、氏自ら指揮され、練習にもよく足を運ばれておりました。今日の保存会があるのは、氏の存在なくしては、ありえませんでした。今でも、どこかで我々を見守って下さっていると信じております。 合掌。

「故 茅野了吉 氏」

先の真坂市郎氏の後継者として「前ノ沢町内会長」に就きました。他町内と比べ、圧倒的に行事の多い町内ですので、何かとご苦労された事と思います。平成5年に、現在の太鼓保存会として一歩を踏み出した私達ですが、翌平成6年には「チャリティー公演」を計画しました。しかも自分達だけの単独公演です。今にして思えば、無謀とも言える挑戦でしたが、町内をあげて、バックアップしていただきました。約2時間の公演、そして500名を超えるお客さんの前で「前ノ沢町内会長」として、動じる事のない、立派なご挨拶は、ステージ袖で、緊張に固まるメンバーの大きな力となり、さらには、公演の成功へと導いていただきました。私達にとって、生涯忘れる事のできない「感動」のステージとなったのは、言うまでもありません。合掌。

「故 柴田俊英 氏」

平成二年、国のコミュニティー助成事業の実施団体として、町の指定を受ける際、多大なご尽力を頂きました。その際送られた、大太鼓2個、締め太鼓5個、袢纏は、現在も大切に使用しております。また、数十年ぶりに「盆踊り」を復活させるべく、真坂市郎氏と共に「前ノ沢盆踊り実行委員会」を発足し、初代委員長として(現 真坂清一郎氏)指揮されました。この盆踊りにも太鼓保存会は、毎年出演し、好評を得ております。氏のバイタリティー溢れる行動力、真剣に人の意見を聞く姿勢等、まさに「現場を指揮する者」としてのあるべき姿と思います。氏がよく私達に話してくださった「何事もパワーが必要」であると言う意味。パワー=単に力だけではなく、優しさや愛情もパワーであると、最近感じるようになりました。氏の力説する様子が、今も鮮明に記憶に残っております。合掌。

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